2019年7月28日の3時31分ごろ、地震がありました。
今回の地震の震源地は三重県南東沖で、震源の深さは約420km。
地震の規模を表すマグニチュードは6.5であったと、同日の3時35分に気象庁発表で発表されました。
最も揺れた宮城県では震度4を観測したようです。
震源地は三重県南東沖ですが、最も揺れたのは宮城県となんとも不思議ですね。
ちなみに、福島県、埼玉県、群馬県といった北関東では震度3を観測したようですね。
朝起きて、地震情報確認してたら
スゴい地震起きてた…
紀伊半島付近が震央なのに、一番揺れた所が宮城県?
父が異常震域やなって言ってた…
それにしても変な地震やな pic.twitter.com/yZ8VerVJ55— まさあき (@masaakisyumiaka) July 27, 2019
幸い、ハザードラボ公式ツイッターでは「この地震による津波の心配はありません」と、津波が起こらないことが発表されていました。
【三重県南東沖でM6.5⚡】
28日03時35分(気象庁発表)
きょう28日03時31分ごろ、地震がありました。
震源地は、三重県南東沖で、震源の深さは約420km、地震の規模(マグニチュード)は6.5と推定されます。
この地震による津波の心配はありません。 pic.twitter.com/UsCGNqwM1w— ハザードラボ公式⚡防災防犯 (@hazardlab) July 27, 2019
また、ニュースでもケガ人はでていないと発表されていました。
ただ、揺れが終わってすぐ初めの方にニュース速報で流れていた震度の情報だと、東北や関東の地名ばかりでなぜ震源地が三重県なのかと思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
私自身、ちょうど揺れがあったころに起きていたのですが、関東や東北で大きな揺れがあったと速報で流れた後で震源地は三重県南東沖という情報が流れてきて不思議に思いました。
震源地が三重県南東沖なのに、なぜ東北と関東が揺れるのでしょう?
なんとも不思議な現象ですね。
実は、このような現象は「異常震域」と呼び、過去にもあったそうです。
異常震域とはどういった現象なのでしょうか?
意味がよくわからなかったので、異常震域とは何なのかについてさっそく調べてみました!
今回は、「異常震域とは?意味やなぜ起こるかについて【三重県南東沖地震】」と題して、異常震域について調べてみたのでご紹介したいと思います。
異常震域とは?
三重県南東沖地震では震源地と離れた場所が揺れる異常震域という現象を観測しました。
この、異常震域とは何なのでしょうか?
異常震域とは、簡単に言うと震源地とは全く別の遠く離れた場所が強く揺れる現象のことです。
7/28早朝、三重県南東沖の南海トラフ沿いでM6.5・最大震度4(深さ420km)の地震が発生、同時に東日本の太平洋側・特に宮城付近で強く揺れる「異常震域」が発生しました。
異常震域とは、地盤の状態やプレート構造等により震源地よりも遠方で震度が高くなる震度分布・現象です。▶ pic.twitter.com/lxzueccbU2— ITOITO-STYLE編集部 (@ITOITO_STYLE) July 27, 2019
三重県南東沖地震から過去の事例はないのかさかのぼってみたところ、2015年にもよく似た地域で発生していました。
地震には異常震域と呼ばれるものがあります
先程の地震もそれに該当すると予想されますこれはかつてあった異常震域の地震で、深さは約700kmとかなり深い場所でM8クラスという巨大な規模
日本全国が揺れました余震がある可能性もありますので、今後もどうかご注意下さい pic.twitter.com/pLizviYdRg
— _the way you move (@to_grasp_fas) July 27, 2019
異常震域の意味
異常震域の意味について調べてみました。
防災情報ナビ公式ホームページによると、「震度が地震の規模や震央距離(震源距離)に比べて、著しく高くなる地域のことをいいます。」とされています。
【読み方:いじょうしんいき、分類:地震】
異常震域は、震度が地震の規模や震央距離(震源距離)に比べて、著しく高くなる地域のことをいいます。これは、通常、地震が発生した場合、震源地(震央)を中心として同心円状に観測される震度が、他の同一震源距離地点より大きい地域を指します。
防災情報ナビより引用
簡単にまとめると、地震が発生した場所である震央の直線距離で最短となるところよりも、最短とならない別の場所が強く揺れる現象ということです。
防災情報ナビ公式ホームページ
https://www.ibousai.jp/words/bswd179.html
異常震域の原因・なぜ起こるか
三重県南東沖地震で起こった異常震域の原因は何なのでしょうか?
なぜ起こるかのも気になりますね。
異常震域の原因について調べてみたところ、地球内部の岩盤の性質の違いが原因という情報が気象庁のホームページで見つかりました。
地下深くにある岩盤の性質が異なることが原因で生じる現象なんですね!
このような原因があるのなら、異常震域がなぜ起こるかなんとなく理解できますね。
原因は、地球内部の岩盤の性質の違いによるものです。
大陸プレートの地下深くまで太平洋プレートなどの海洋プレートが潜り込んで(沈み込んで)います。通常、地震波は震源から遠くになるほど減衰するものですが、この海洋プレートは地震波をあまり減衰せずに伝えやすい性質を持っています。このため、沈み込んだ海洋プレートのかなり深い場所で地震が発生すると(深発地震)、真上には地震波があまり伝わらないにもかかわらず、海洋プレートでは地震波はあまり減衰せずに伝わり太平洋側に揺れを伝えます。その結果、震源直上の地表での揺れ(震度)が小さくとも、太平洋側で震度が大きくなります。
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気象庁公式ホームページより引用
異常震域の過去事例
異常震域という現象が過去にも起こっているのか調べてみたところ、過去事例が見つかりました。
日本では2003年にも三重県南部で同じような現象が起きたようですね。
他にも、小笠原諸島付近でも起こったことがあったようです。
今回の地震は深発地震による異常震域。2003年にも同じような地震が起きた。三重県南部震源で宮城付近が大きめの揺れ pic.twitter.com/tJWc8tarTm
— ポジティブリベラル@維新🇯🇵 (@verypositiv) July 27, 2019
異常震域が起きた場合
(震源の深さがとても深い場合)
気象庁の緊急地震速報(警報)
(推定震度5弱以上の予測)が、
殆どの場合発表されません。
大体最大震度不明と予測されます。
過去に小笠原で震度5強の揺れがあった際も
震源が深く警報が発表されませんでした。今後の余震にご注意ください。
— Hayato 阪神神社⛩ FC→2009年から 次回参戦予定→8/11 夏甲 (@Hayato_hanshin) July 27, 2019
異常震域ってやつみたいですね。
過去にも小笠原沖で起きた地震なのに本島で震度5弱とかあったみたいですし、過去の南海トラフ地震もそれと同じような事があったのでちょっと怖いですね……
震源が浅かったらそれこそ南海トラフ地震になってたかも……— 高坂❂Tiamat (@Yuel_Kan) July 27, 2019
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、「異常震域とは?意味や原因・なぜ起こるか?【三重県南東沖地震】」ということでお届けいたしました。
2019年7月28日、久々の異常震域を三重県南東沖地震が観測しました。
地震が起こった時は、なぜ離れた場所が揺れたのか、異常震域の意味や原因は何なのか疑問に思われた方もたくさんいらっしゃったことだと思います。
異常震域は過去にも発生しているようでしたので、今後も発生する可能性はあると予想されます。
少しでもこちらの記事をお読みいただいて、異常震域についておわかりいただけたことでしたら幸いです。
今回の三重県南東沖地震ではけが人や災害も起こらず、本当に良かったです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。